木造住宅と火事

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暖かい日が増え、新緑の季節ですね。
この時期の鮮やかな黄緑色の山を
見るのが好きな私です。

花の種類も豊富になる時期なので、
カラフルなフラワーアレンジメントを
楽しんでみてはいかがでしょうか?

シンプルな色づかいの部屋も
パッと明るい表情に変わります。

家の中にグリーンやお花があるだけで
気分も変わります。

実際に我が家では昨年から
家庭菜園やお花の寄せ植えなど
やり始め、自分たちで植えたものが
成長していくのがとても愛おしく、
土をいじっているだけで
ストレスが発散できているように感じます。

「おうち時間でうちではこんなことしてるよー。」
などあればぜひ教えてくださいね!!



さて、今回は前回の続きの【 木造住宅と火事 】です。



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先日、何組かのお客様とお話をした際、
住宅のイメージとして強いのは
「木造住宅」「鉄骨住宅」だそうです。

今回は住宅と火事についてですが、
最近地元では住宅火災が多く発生しており
悲しいことに死亡者も出ている状況です。

木造住宅は「火事に弱い」「燃えやすい」
というイメージを持たれ、逆に、
鉄骨は炎を近づけても燃え上がることが
ないので、火事のときも安心と考えている人が
多いようです。


しかし、実は木造住宅は
火事に強い
と言われています。


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「木造住宅は燃えやすい」という
イメージは根強いものですが、
木造住宅には、火事が起きたときに、
燃えて崩れるまでの時間が
かなり長いという特性があります。

同じサイズの木と鉄に、住宅と
同じような荷重をかけながら燃やすと、
鉄は5分後には強度が元の半分以下になります。

さらに10分後には元の強度の20%程度になり、
荷重で曲がってしまいます。



しかし、木は10分間燃やし続けても
表面が炭化するのみで、内側までは
燃えずに80%程度の高い強度をキープします。

燃えた木の表面が炭化すると
それがバリアのような役目を果たし、
内側の部分に炎によるダメージが
到達しにくくなるためです。

この性質のおかげで木は燃えても
「一気に強度が下がる」
ということがないため、万が一の
火事のときでも、避難のために
十分な時間をかけられます。

崩れ落ちる前に消火ができれば
被害も最小限におさえることができます。



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さらに、木造住宅は有毒ガスの
発生量が比較的少ないです。

火災のときに、家が燃えることによって
発生した有毒ガスが原因で、
意識喪失が起きる事故は多いものです。

一酸化炭素のほか、塩化水素や
アンモニアといった有毒ガスを吸い込み、
意識を失ってしまうことが、
火事の恐ろしさの一つです。


この点、木造住宅は自然素材なので、
火災時の有毒ガスの発生をおさえられます。

もちろん木が燃えることで
一酸化炭素や二酸化炭素は発生しますが、
自然の素材である木材は、人工素材に
比べると有毒ガスの発生量はかなり少なく、
火事が起きたときの意識喪失を防ぎやすいです。



ただし、注意しておきたいのが、
木造住宅がいくら火事に強いといっても、
木材が炭化するほどの火事が起きてしまったら、
そのあと住み続けるのは難しいということです。

木造住宅のメリットはあくまで、
火事が起きてから家の耐久性が
落ちて崩れ落ちるまでの時間が長く、
十分な避難時間を稼げるという点です。



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これから家を建てるという人は、
火事に強い準耐火建築物として
設計建築するのがおすすめです。

また、火事に強い家を建てることに
加えて、火事に遭わないよう、
火の取り扱いに十分気をつけることも
もちろん大切です。

最近では火を使わないIH調理器具や
オール電化の家も人気です。

そして、家を建てるにあたって
地域の人とコミュニケーションを
取ることも、もらい火や放火といった
トラブルを防ぐことにつながります。

木造の家は、火事に遭ったときでも
十分な強度を保ってくれるという
大きなメリット
があります。

万が一の火事に備えて、
木造住宅を建てるということを
私たちはご提案しています。



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