「諸費用」って何でしょう ⑵

先日の台風は史上最強クラスで
大きな被害がありました。

ものすごい強風と雨などで
家屋の倒壊や浸水、今も停電が続いている
地域が多くあるようです。

この度の台風被害に際し、
心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興をお祈り申し上げます。


今回のテーマは前回の続きで
【諸費用】についてです。



【 注文住宅を建てる場合の諸費用 】

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建売住宅やマンションではかからず、
注文住宅を建てるときだけかかる
諸費用があります。

つなぎ融資関連の諸費用と
建築確認申請費用などを含む諸費用です。


「そんな諸費用もかかるとは知らなかった!」
という方も多いのではないでしょうか。

では、まずつなぎ融資とはなんでしょうか?
そもそも建売住宅やマンションでは
手付金を支払った後は引渡時に
1度だけ支払えばそれで済みます。

しかし、注文住宅の費用の支払い時期は
3回~5回あるのが一般的です。

ハウスメーカー・工務店にもよりますが、
大きく分けて
・土地購入時
・工事契約時
・建物の建設着工時
・建設上棟時
・引渡し時に
分けて支払う必要があるのです。


しかも、多くの金融機関は、
土地購入時と建物引渡し時にしか
住宅ローンを貸し付けてくれません。

しかし、そうなると着工時や上棟時などに
費用を払えなくて困りますよね。

着工時や上棟時・引渡し時はそれぞれ
建築費用の30%払うことも多いようです。

その費用を自費で払えない場合には、
つなぎ融資を利用するケースが
ほとんどであると思われます。




<参考:土地付き注文住宅建設時の流れ>

①ハウスメーカー・工務店選び

②ハウスメーカー・工務店などによる地盤調査

③土地購入

④ハウスメーカー・工務店と工事請負契約締結

⑤設計図の完成・建築確認申請

⑥実際の建設

⑦引渡し

※②地盤調査は土地購入後に行うこともあります。

すでに所有している土地の場合は
③土地購入は不要です。

設計事務所に依頼するときは、
④の前に別途設計事務所との契約が必要です。




【 つなぎ融資とは? 】
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つなぎ融資というのは、住宅ローンの
提供金融機関が注文住宅などを建てるお客様に対し、
住宅ローンが支払われるまでの間、
着工金などの支払いを貸し付けてくれることです。

しかし、ここで注意したいのは
つなぎ融資期間中につなぎ融資の利子と
その諸費用を現金で支払う必要があるということです。

では、その気になるつなぎ融資の利子と
諸費用ですが大体いくらなのでしょうか?

下記をご覧ください。





<つなぎ融資の利子計算方法>


・借りたお金×金利÷365×借入日数



<つなぎ融資の諸費用>

・つなぎ融資契約書の収入印紙代
→1,000万円超え~5,000万円以下の場合は20,000円。

・金融機関への申込み手数料
→0円~100,000円

・印鑑証明などの雑費
→1,000円

おおよそ、つなぎ融資の金利は2%~3%。

3,000万円つなぎ融資で借りて、
年率3%の金利・借入期間180日とした場合は443,835円。
つまり、つなぎ融資関連費用だけで
50万円近くかかることも多いことが分かります。





【 つなぎ融資以外にも必要な費用 】

注文住宅を建てる場合には、建売住宅と比べ
付帯工事費用やつなぎ融資関連の諸費用が
思った以上に多くかかることに
驚いている方もいるかもしれません。

しかし、注文住宅にはこれら以外にも
建売住宅にはなかった費用がかかります。

先ほど触れた建築確認申請費用などの諸費用です。
こちらもみていきましょう。




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<その他の注文住宅特有の諸費用>

・工事請負契約書の収入印紙代
→1,000万円超え~5,000万円以下の場合は20,000円。

・建築確認申請費用:建設前に役所に申請する費用
→100,000円~200,000円。

・地鎮祭:着工時に神主へ支払う費用など
→30,000円~60,000円。
大手ハウスメーカーは省略する場合も。

・上棟式:大工さんと行う棟上げの儀式。100,000円。
大手ハウスメーカーの場合は省略または、
ご祝儀を辞退される場合も。


・設計監理料:数十万円~数百万円。
ハウスメーカー・工務店は安く、
設計事務所の場合は高いことが多いです。

上記の諸費用だけで20万円以上かかる
可能性があるのが分かります。


建売住宅などの場合も、設計料や建築確認費用などは
厳密にいえば代金に含まれているのでしょうが、
引渡時にローンから支払うのと、
自己資金から用意しなければいけないのとでは
やはり気構えが違うものです。


次回に続きます。



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「諸費用」って何でしょう ⑴

涼しい日が続いたと思いきや、
また再び暑くなりましたね。

一度涼しいのに慣れてしまうと、
この暑さも辛く感じてしまいますね。

温度変化に十分お気を付けくださいね。




さて、今回のテーマは、
【諸費用】についてです。


Q.「諸費用」って何でしょう
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今回は、家を新築するときにかかる
費用のうち、本体の費用を除いた
その他の費用について触れてみたいと思います。


施工業者が一般的に「諸費用」というこの費用、
決して侮ることはできません。
新築前に学んで、対策に役立てていただければ幸いです。




【 家を建てる時の本当の費用とは? 】

先週、我が家のポストに、とある工務店の
チラシが入っていました・・・。

そのチラシには、注文住宅としては
とても魅力的な金額が並べられていました。

期間限定価格とのこと。

私は、どの会社さんも企業努力しているんだなぁ、
なんて思いながら眺めましたが、
新築を考えている人が見たら、
きっと頭の中で月々の支払額を計算するでしょう。

すぐに、
「これならいける!」
と思うのは危険です。

家を建てる時にかかる費用は、
この建物の本体価格以外に、
付帯工事費用と諸費用が必要なのです。

つまり、残念ながらこのチラシの値段では
家は建てられません。

では、家を建てるには、
実際いくらかかるのでしょうか。

諸費用と付帯工事費用をまとめて
ざっくり表現すると、
本体以外にかかる費用、といえます。




【 「諸費用」込みの総費用の目安 】
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「色々資料を見たけど、家を建てるのに
いくら必要なのかさっぱり分からない!」


そういう場合はこの数式で目安の金額を
出すといいかもしれません。

(土地購入費+本体価格×1.2)×1.1=総費用の目安

注文住宅の付帯工事費用は本体価格の
15%~20%が目安だといわれています。

また諸費用は土地購入費と建築費
(本体価格+別途工事費)
を合わせた値段の6%~10%が目安です。


この数式は上限の20%と10%に合わせていますので、
例えば土地購入費が700万円で本体価格は
1,500万円の場合、総費用の目安は2,750万円。

つまり2,750万円、用意すれば
足りる可能性が高いことが分かります。



【 付帯工事費用とは? 】

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本体価格に含まれるものはハウスメーカーや
工務店にもよりますが、基礎工事といわれる
ものから木工事といって建物本体を作る工事、
サッシ・ガラス工事などの窓などを取り付ける設備工事、
コンセントや照明の配線を調える電気工事があります。

一方、付帯工事費用に含まれるものは
本体工事費以外の項目です。


先ほど触れましたが、付帯工事費用は
本体価格の15%~20%が目安です。


地盤が軟弱だったり、公道から離れた場所や
住宅地以外であったりすると、基礎補強工事関連費用や
引き込み工事関連費用などが多くかかる可能性があります。

付帯工事費用とは、具体的に言うと、
下記のような工事にかかる費用のことを言います。



<主な付帯工事費用の一覧>

・基礎補強工事関連費用  :  地盤改良が必要な場合などにかかる費用

・引き込み工事費用 : 水道管やガス管を敷地内に引く際にかかる費用

・エクステリア工事関連費用 : 門扉や庭などにかかる費用

・屋外電気工事 : 駐車場の照明や外にある水道を取り付けるための費用

・インテリア関連費用 : カーテンレールなどを取り付ける費用

・電設工事関連費用 : エアコンなどを取り付ける費用

・解体工事費用 : 家を解体して新たに建てる場合に必要な解体費用

ハウスメーカーの場合は付帯工事費用という項目のみで、
内訳は明らかにされないことが多いようです。


何が含まれているのかはその建築業者によりますが、
1割前後の額を想定しておけば、
それほど差はないのではないかと思われます。


次回に続きます。





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9月の暮らし

9月に入り、過ごしやすい気温に
なってきましたね。

でもまだ気温は高い日がある9月ですが、
次第に秋の空気も感じられるようになってきます。

子供たちや学生にとっては、
夏休みが明けて新学期。

住まいも暮らしも、
気分を切り替えて秋の準備を進めたい1ヶ月です。

季節の変わり目は忙しく、
体調も不安定になりやすいもの。

夏の疲れをとるための時間も作り、
健康にも十分気をつけて、
じゅうじつした9月をお過ごしくださいね!



さて、【9月の暮らし】のテーマで
 つお話していこうと思います。

【9月1日は防災の日】
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政府や団体、国民が台風や高潮、
津波や地震などの災害について認識を
高めるために、毎年9月1日にはあらゆる場所で
防災訓練が実施されます。

家の中でも万一の事態に備え、
非常食や水、防災グッズの点検を、
この日に行うとよいでしょう。

消火器の使用期限もチェックするよい機会です。
期限切れの消火器は地域によって処分の方法が
異なるため、お住まいの自治体で確認をして
正しい方法で処分しましょう。



【施設の食器の整理】
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9月はまだ暑い日もありますが、
店先に並ぶ食材はだんだんと
秋らしく変わってきます。

食器や台所用品の入れ替えも
この1ヶ月にすませましょう。

素麺セットやかき氷機などはきれいに洗い、
カビがつかないようによく乾燥させてから、
棚の上の方や箱へ。

代わりに、これから使う夏季冬物アイテムを
取り出しやすい位置に移動。

いつでも使えるようにスタンバイしておきましょう。





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